人間ぽいけれど人間ではない・・・。
2014年06月27日 (金) | 編集 |




2003年に写真家さんでもあり、トリマーさんでもあり、可愛いボロニーズさん達の飼い主さんでもある、ELLYさんに撮って頂いたADDちゃんのお写真です。この優しさが溢れてくるような一枚が私は大好きなのです。



ADDちゃんが天国に旅立って一ヶ月が過ぎました。



私達に残してくれたたくさんの素敵な思い出を、思い出すたびに、ADDちゃんにもうこの地上では、会えなくなってしまったのだな~と淋しく思う日々です。



ADDちゃんは、とっても人間の気持ちに寄り添って生きてくれたボロニーズでした。ボロニーズは、その昔「小さな人間」と呼ばれるほどに、宮廷で可愛がられた歴史を持つ犬種です。「毛皮を着た小さな人間のような存在だ。」と表現された文章が海外にいくつか残っています。



ボロニーズの魅力はそのようなところにあるといつも思います。





でも最近、思うことは、ボロニーズはやはり「犬」であって、人間ではない!と言うことです。



体のつくりも、出来ることも、出来ないことも全然人間とは違います。



ボロニーズは「家族」であるに違いありません。しかし人間が、人間の目線で、人間と同じようにボロニーズの事を考えて生活してしまったり、接してしまったり、したら、とんでもない、間違いや、病気にさせてしまうことがおきたり、事故に繋がったりします。





たとえば、小さな子犬を、サークルの中に閉じこめて留守番させるのは可哀想と、人間の子どもに置き換えたような考えで、家の中をフリーにして留守番させることは、犬にとって、危険のリスクを背負わせることです。その事で悲しい事故が起こってしまった例もあります。



ボロニーズは家族ですが、犬ですから、ボロニーズにとっては、何が最善なのかを、ボロニーズの目線で人間が考えることの大切さを最近日々感じています。



人間が思い込みの中で考えたことが、ボロニーズにとって良いこととは決して限りません。犬より優位に立つ人間がボロニーズについての知識をしっかり持って、何がその子にとって良いことなのかを考えてあげることが、大切だと思います。









大変厳しい犬舎です(^_^)v。
2014年06月20日 (金) | 編集 |






段々暑さも厳しくなり、湿気や暑さに弱い日本に住むボロニーズ達はどんな風に過ごしているのかな~?と考えたりします。



さて今日は、エルピス犬舎の子犬譲渡について記します。



エルピス犬舎は、「条件付き譲渡契約」によって子犬を、譲渡させて頂いています。



この犬舎の表す条件に違反した場合には、犬は犬舎に返して頂くお約束をさせて頂いています。



たとえば、校則がなくて服装が自由な学校と制服があって、校則の厳しい学校があったとします。



どちらの学校を受験するかは、受験生の自由でしょう。しかし一回決心して、制服があって、校則の厳しい学校を選んで受験し入学をしたら、その学校を卒業するまで、制服を身にまとい、校則は守る生活がその人の義務です。







同じように、どこのペットショップで犬を買おうと、どこのブリーダー様から犬を買おうとそれは、飼い主様の自由です。



しかしエルピス犬舎から子犬を迎えようと決心して、そのようにしたのなら、譲渡時に交わしたお約束は、最低限守って頂きたいのです。



だって、ご自分がお約束したのですから、自分でした約束は守るべきであり、約束を守らないと言うことは、犬を飼うこと以前に、人間として、どうなのかしら???と思うわけです。





これからボロニーズを飼われる方も、エルピスのボロニーズをすでに飼っていらっしゃるかたも、真剣にこのことは考えて頂きたいと思っています。





私達は、商売で、ボロニーズを皆様にお譲りしているわけではありません。



ボロニーズが大好きで、愛してやまない気持ちから、少しでも稀少犬としてのリスクを減らして、健全性を重視して送り出すために、決してオーバーないいかたではなく、命をかけて、努めております。



ですから、いいかげんには飼ってほしくはありませんし、幸せになってもらうことを心より望んでいます。





こんな面倒くさい犬舎からはボロニーズは譲渡されたくない方は、私共と関わらなければよいですし、昨今は、ペットショップでもボロニーズを扱っているところはありますし、ブリーダー様も増えてきました。他からボロニーズをお飼いになれる方法はいっぱいあります。





今日は少し過激な、厳しい口調で書きましたが、「約束」はそれが口約束であろうと、法的に意味を持つものであろうと、人と人とを結ぶ、心と心を結ぶ、大切なものだと思っています。その約束を犬舎とかわしたかた達は、どうぞ約束は守ってください。





これからボロニーズを飼いたいな~と検討中のかたは、エルピス犬舎は、子犬譲渡に関しては、大変厳しい犬舎であることを覚えておいて頂きたいと思います。ボロニーズについて真剣に考えて大切な命を一頭一頭心を込めて、命がけで送り出しているからです。





追記・・ 当犬舎は、当犬舎出身のボロニーズについて、オーナー様が開設されているブログは、一切閲覧をしておりません。



それは、ブログを通し、オーナー様達の交わりを通し、日本のボロニーズのオーナー様方が悲しい思いをされたり、嫌な思いをされた残念な事実に基づいております。ボロニーズを通して、人と人とが嫌な思いをしたり、悲しい思いをしたりするような出来事は、犬舎の姿勢や考え方に反するものであると考えています。そのため犬舎の姿勢として、ブログ閲覧はしないことを決めております。



従って、オーナー様方から犬舎にご連絡頂かない限り、譲渡した、大切なボロニーズ達の様子を知るすべはございませんので、ご理解ください。



また、◎◎ブログの◎◎ちゃんは、エルピス犬舎の子どもですか?の様なご質問メールフォームからのお問い合わせも、個人情報の保護のためにも、お応えできませんので、このブログをご覧の皆様、これからボロニーズをお迎えくださろうとしておられる皆様どうぞご理解ください。







悲しいときには涙を流す?
2014年06月14日 (土) | 編集 |




ADDちゃんがお星様になって3週間がたちました。



大家族は未だADDちゃんのいない生活に慣れず、心の中にぽっかりあいてしまった隙間に、さびしいかぜがとおりぬけていきます。



このお写真は、病院にて最後に綺麗にして頂いたときのお写真です。亡くなる2週間前・・・。看護士さんが「時間が勝負ですからね~手早くやってあげてください。」と声を掛け合って、綺麗にしてくれました。強いお薬もMAX量飲んでいたので、涙やけが出ています。でもこのお写真が、私達家族の最後の宝物になりました。



ADDちゃんが亡くなった、次の日、フィッチャンが、いつもADDちゃんのいた、窓際の場所に、座って身体を丸めて、外をぼんやり見ていました。



その時、目が赤く、涙を流していたのです。



家族のみんなで「フィッチャンが一番ADDちゃんと仲良かったし、いつも一緒にいたから、淋しいんだね~。」と話しました。



亡くなった晩、フィッチャンは、ADDちゃんをさがして、夜中まで家の中をうろうろしていました。どんなにさがしても、見つからないADDちゃんをフィッチャンはどんな風に思ったのでしょうか?



ADDちゃんが亡くなったとき、フィッチャンには会わせてあげるべきか、本当に迷いました。でもフィッチャンも高齢なので、どんなにがっくり来てしまうのか、未知数で、フィッチャンにはADDちゃんの分も長生きしてもらいたいという気持ちが強くあり、会わせずに荼毘に付したのです。



フィッチャンのあまりに淋しそうな姿を見ると、私達の判断が、正しかったのか、わからなくなります。



でも、ADDちゃんが亡くなって3週間たった今、フィッチャンは、ちゃんとわかって、また自分の生活に戻っていきました。





今日のブログの題に「悲しいときには涙を流す?」と書きました。





わんちゃんには、悲しさの表現として涙を流すことはありません。



でもわんちゃんは「喜怒哀楽」の感情はきちんと持っていて、わんちゃんなりに、人間に表現してくれます。



悲しい・・・という表現の時には、わんちゃんの、お顔全体に力がなくなります。また、うつむいたり、背中を丸めていたりと、言う仕方で表現してくれます。



フィッチャンが背中を丸めて、じっと外を眺めていたのは、ADDちゃんのいない生活が淋しかったのかもしれません。





さてさてそこで、フィッチャンの目が心配になり、眼科を受診しました。



検査の結果「ドライアイ」であることがわかりました。



ドライアイは「乾性角結膜炎」と呼ばれています。



原因は色々にあって、不明であることがおおいそうですが、時には失明をしてしまうこともある病気なので、飼い主さんが、目のチェックをしてあげることは、大切であると痛感しました。



ドライアイは免疫の異常により、涙腺を攻撃し破壊して起こるものもあると言うことで、フィッチャンは、サイクロスポリン点眼液と言うのを点眼することになりました。サイクロスポリン点眼液は免疫反応を抑制して、リンパ球浸潤による涙腺破壊を抑制 してくれる働きがあるそうです。
そして同時に涙腺刺激作用を持っているので、涙液量を増やしてくれる作用があるそうです。
しかしながら、完全に涙腺が機能していないタイプのドライアイには有効ではないので、定期的に診て頂いて適切な治療をして上げることにしました。





昨今は、専門診療科が動物病院にもきちんと設置されるようになったので、本当に、専門分野からの適切な診断が受けられるようになったので、とても心強いですね。



最近は良くフィッチャンが「抱っこしてけれ~。」と来るようになりました。大家族の教育係で、気がとっても強いおばあちゃんでしたが、ここのところ優しいおばあちゃん、ちょっと甘えんぼさんのおばあちゃんに変身しています。





膝蓋骨脱臼について
2014年06月07日 (土) | 編集 |




私達の犬舎では、犬舎をはじめて以来、今日に至るまで、生後90日以降の譲渡ということを大切に考えてきました。



それは、子犬の社会科期を大切にするという理由によりますが、もう一つの理由は、子犬の身体的傾向がはっきりとわかる時期、弱いところがあれば、その弱さがあらわれる時期を経て飼い主様にお渡しするためということがあります。



あまりにも小さくて、健康チェックをしてもわからない時期に送り出してしまうということではなくて、生後90日を経て、身体全体の健康検査を済ませ、万全な状態で飼い主様にバトンタッチが出来るように努めてきました。ご希望の方達には、主治医の健康診断書を発行して頂き、飼い主様ご自身にも子犬の状態が細かくご理解いただけるようにしてきました。



当犬舎では、膝蓋骨についても緩い傾向にある子達は今まで現在に至るまで1頭もおらず、複数の獣医師の審査にも合格して送り出してきました。



私達の犬舎のお母さん犬、お父さん犬は3代祖にわたって、ボロニーズ特有の病気も含めて、主な遺伝性疾患のない、ボロニーズ達を直輸入してきているので、遺伝性疾患については、輸入の段階でかなりのリスクを減らしています。



ではどうして、成長していく過程で、膝蓋骨の問題が出てきてしまうのでしょう?



膝蓋骨脱臼には、先天的なものと後天的なものがあります。



先天的なものの場合には、膝のお皿、(骨)の異常、膝関節周辺の筋肉などの異常、靭帯などの異常が生まれつきある状態を言いますが、後天的なものは、主に飼い方の不適切によって、病気が発現してしまいます。生活の場がフローリングであったり、階段の昇降をさせたり、散歩時、運動時の不注意が多くの原因となってしまいます。



膝の異常が感じられたらば、獣医師に駆け込むことになるでしょう。



しかし、整形外科の専門医でない先生に受診しますと、「経過観察」と言われる場合が大変多いようです。しかし、ボロニーズにとって「経過観察」で良いと言われても、それで一安心というわけにはいかないと思います。膝の異常が生じてしまっているのに、そのまま経過観察していくことにはとても大きなリスクがあると思います。



「経過観察」をしていて、年齢を重ねていって脚の状態が悪化したときに手術が出来るのか?と言うと、出来ない場合が決して少なくありません。麻酔が出来るか?投薬が出来るか?服薬が出来るか?等の問題を考えたときに、出来ない場合が多々あります。肝臓などの状態が良好であることが手術で麻酔したりする前提になります(しかしボロニーズには犬種的に肝臓にリスクがあります。)。うっかりすると、手術も出来ない、脚も悪化したままと言う悲惨な状況を引き起こしてしまいます。



また膝蓋骨脱臼があるときには、だいたいの獣医師はレントゲンを撮り、「手術の必要なし」とか「経過観察でよいでしょう。」という診断を下すことが多くなりますが、レントゲンには、骨の状態しかうつりません。腱の状態や関節炎の初期の状態、筋肉の問題などは、レントゲンにはうつらないので、専門外の獣医師の診断だけでよしとしてしまうのは大変危険だと思っています。



昨今は、以前とは違い、獣医師も専門科目を持つ先生方が増えています。ボロニーズは犬種的に加齢に伴った健康上のリスクを持っている犬種であることを、飼い主の立場から深く理解してあげて、膝蓋骨脱臼の疑いがあるときには、必ずボロニーズの犬種的な特徴を良く理解している「整形外科専門医の診断を仰ぐことが大切です。整形外科専門医の診察を受けることで、膝蓋骨脱臼だと、(膝が緩い)と診断されていたが、専門医の診察を受診したことで別の整形外科疾患が発見される例も少なくありません。



レントゲンでは写ってこないものの、評価もきちんとした検査システムときちんとした専門科領域において、診断してもらうことが出来ます。ここが専門科医にしかできない診断であります。そしてもし専門医に「手術が適用」と診断された場合には、即手術をしてあげてください。同じ専門病院でも、先生方の腕が鍵となりますね!腕の良い専門医のところで、一回の手術で生涯それが有効となる手術を受けさせてあげるのがベストでしょう。若くて体調の良いことが、手術のリスクを減らす大切な条件だからです。





麻酔や、服薬、投薬が、ボロニーズの肝臓にとってダメージを受けることは事実でしょう。しかし術前から給餌をきちんとして、準備し、術後も、解毒がしっかり出来るように給餌をするならば、若くて健康な時期の手術は怖いものではありません。





しかし、自己流の給餌をして内臓に負担をかけ、経過観察をしたまま年齢を重ねていったら、手術も出来ない、脚も不自由なまま、時には痛みを伴ったまま一生を過ごさせる、重荷を愛する家族に負わせてしまうことにもなりかねません。





経過観察をするならば、年をとっても手術が出来るように、自己流の適当な給餌ではなく、肝機能などを衰えさせないきちんとした給餌を続け、どうしても手術が必要になったとき、そのことが可能なように、長い目で体制を整えておくことが大切なことだと思います。