フード選びについて知っておくべき事・・・ボロニーズの場合、まとめ
2015年03月27日 (金) | 編集 |
今までボロニーズにとってのフード選びについて書いてきました。
この問題については、ここには書き尽くせないほどの資料や研究の成果があります。

まず第一に大切なのは、現在一番信頼性の高い、検査機関、「動物アレルギー検査株式会社」のリンパ球反応検査(除去食アレルゲンを含む)およびアレルゲン特異的Igeの検査、アレルギー強度検査を、月齢が1歳以上になった時点で受けて、その検査に基づいて給餌を行うことが大切です。ボロニーズの体質に合わせたお食事は、主に内臓器官への負担が少なく、涙やけ、よだれやけ、等を防ぎ、繊細な稀少犬ボロニーズにとって、体内で取り入れたものを無理なく消化、吸収、分解、排泄を促します。
ボロニーズにとって怖いのは、肝臓に老廃物が蓄積されることで、どんどん蓄積されていくと、若い間は、それを乗り越えることが出来ますが、加齢に伴い、病気となって発現してくることです。

ある日突然嘔吐が起こって、病院に行って血液検査をしてみると、肝臓に関する値、が計測不能で、静脈点滴(入院)を必要としたり、肝臓保護剤の投薬が何種類にもわたって必要になってきます。

ボロニーズの給餌の基本は、「体質に合わないものは与えない」と言うことであると考えます。

では、検査を受けていない間の給餌、また検査も食品全部を網羅しているわけではないので、そのような時にはどのようにすればよいのかと言うことが一つの悩みでもあります。

そのようなときは、私共の犬舎では海外ブリーダー様、獣医師達の指示の元「新奇タンパク質」による給餌を行っています。最近は新奇タンパク質と言っても、特に稀少犬であるボロニーズは、新奇タンパク質が体質に合わない子も出てきています。
これを知るには「除去食アレルゲンによるリンパ球反応検査」を受ければだいたい分かるようになっています。
この新奇タンパク質中心の給餌によって、ボロニーズの内臓への負担を軽減できます。

昨今ボロニーズの飼い主様の中にも「嗜好性の高い」フードを与える方が多くなってきました。
この「嗜好性」と言う問題は、とても気をつけなくてはなりません。
現在の傾向として、嗜好性の高いフードは、犬が好んで食べるように、わざと「嗜好性」を高くして売っています。また見た目もきれいに着色料を使っているものもあります。
そのため、酸化防止剤などを始め、原材料のクオリティ、また調味料塩分などが過多に入っていたりするので、要注意です。
原材料が厳選され、クオリティの高いものは、原材料が収穫できる時期によって、季節によって、形状、色、などが、変化致します。
いつ買っても、一年中、同じ形状、同じ色のものは、信頼性が薄い商品です。
また信頼性の高いものは、嗜好性より原材料、いわば内容の安全性重視のものがほとんどですので、嗜好性という点に置いてはかけるものが多いのです。最近ではクオリティもよく、原材料にも問題なく、ほとんどの子に置いて嗜好性が高いと思われるフードが、たった一つだけ出てきました。

嗜好性が悪く食べないからと言って、クオリティを下げたり、原材料に粗悪なものが入っているものを選ぶことは、ボロニーズの場合にはとても危険で間違いだと思います。解毒の得意な犬種で多少体に悪いものを食べても解毒がきちんとできる犬種だったら何でもないことですが、ボロニーズは、解毒が大変苦手な犬種です。

老廃物が蓄積している間にはほとんど気づいてあげられません(見た目元気なので)。病気になってからでは遅いので、そうならないように、普段からよく吟味された給餌を行うことが大切です。

アメリカのドッグフードにAAFCOという栄養基準があります。
これはあくまでも栄養基準でクオリティの良し悪いを示すものではありません。
AAFCOの基準をクリアしているものでも、粗悪なものはいくらでもあります。
しかし、この栄養の基準は大切にすべきであると獣医師の指摘を受けました。
この基準に則っていなければ、どれかの栄養に不均等で、不足があったりする場合があります。

よくさびをなめたがったり。テーブルの脚、椅子の脚などをぺろぺろなめたがる子を目にしますが、そのような子は、例えば、フードにミネラルやその他体内に必要な微量な鉱物などが不足しているもしくは摂取できていない場合があるので、原材料は最後の一行まで飼い主がしっかり把握することが必要です。

まだまだ書いておきたいことはたくさんあるのですが、なおボロニーズの給餌についてご質問などある方はメールフォームよりお問い合わせ下さいませ。
お役に立てることがありましたら幸いに思います。
フード選びについて知っておくべき事・・・ボロニーズの場合その3
2015年03月20日 (金) | 編集 |
フードの選び方について、数回にわたってこのブログで取り上げています。前々回のブログで、原材料をよく確かめましょうと記しました。その理由は、ボロニーズという犬種は、解毒機能に置いてリスクがある子が多く、大まかに言って、解毒が苦手である犬種であるからです。つまり、原材料の不明なものを与えて、内蔵系統に負担をかけるようなことがないように最善の注意を払ってあげたいと思っています。若いうちは、内蔵機能が若く、多少の毒素が蓄積しても内蔵機能は働いてくれますが、5歳を過ぎた頃からは特に注意が必要です。
そこですぐに飼い主が考慮しなくてはならないことは、意味が分からない原材料の表記が色々あると言うことです。今日は、その中でよく見る「○○ミール」を取り上げてみたいと思います。

 この「ミール」というのは、もともと「(とうもろこしなどを)ひいて粗い粒にすること(その粒)」を指しています。ふつうにコーンミールとか使います。

 「チキン」を主体としたフードとして販売されている物の原材料を見ると、確かにトップにチキンが来ていて、次にトウモロコシ、三番目にコーンミールと書いてあったなどと指摘されます。コーンミールもトウモロコシです。何で別々に書くかというと、両方合わせるとチキンよりも原材料中の割合が多くなってしまって、原材料のトップにチキンと書けなくなってしまうからだと言われたりします。へんな話です。なんだかそれだけでこちらを騙そうとしているように感じられて信頼できなくなってしまいます。

 ○○ミールで多いのは、チキンミール、ラムミールなどの表記です。ラム肉(生)、ラムミールなどと並んで表記されていたりもします。素人考えでは、ラム肉も粒状に砕かれたラム肉も同じではないかと思うのです。しかし、この○○ミールはただ挽肉になっている、などということとは違うのです。

 この○○ミールがすべて問題だと断言することはできません。しかし、この○○ミールは、ペットフードの工場に既に粉として加工されて原材料として届けられる物のことです。ですから、チキンミールが本当に鶏肉だけの粉ではない可能性が繰り返し指摘されてきたのです。むしろ人間の食用には使えない、本来捨てるべきところ(皮、羽、とさか、骨、糞などまで)を全部混ぜて、加熱して粉にしているのではないかと言われてきたのです。この何が入っているか分からない危険性があると言うことがひとつ目の問題点です。○○ミールの中身が何であるのか分からないのです。

 もう一つの問題点は、先のブログに記したように、「ペットフードの安全法(愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)」が施行されて、原材料の表記などがある程度きちんとされるようになりました。しかし、添加物については、最終的にフードを作るときに加える物だけを表記すればよいので、原材料にどのような添加物が加えられていても、それを表記する義務はありません。

 ○○ミールは、先ほど書いたように、加熱して粉にします。そこでどんどん酸化が進んでいってしまいます。それを防ぐためには、この時点で酸化防止剤が添加されることが考えられるのです。そして、ここで添加されている添加物については、原材料表記に表れてきていないのです。

 同様に、「肉(鳥など)」と書いてあると、「など」が何を指しているか、全くわかりません。この中身が分からない表示で、あたかもきちんと原材料をすべて明らかにしているかのように見せているフードを信頼することは難しいと考えています。

ボロニーズは、精神的にも、身体的にも繊細な注意をして飼育していかないと、天寿を全うすることはなかなか難しい犬種です。高齢になって、癌など、致命的な病気になってしまう前に、表記にもきちんと注意を払い、原材料がはっきり分かっているもの、その上で原材料のクオリティが高いものを選んであげることがとても大切です。
フード選びについて知っておくべき事・・・ボロニーズの場合その2、
2015年03月14日 (土) | 編集 |
前回に引き続き、フード選びについて書いてみます。その中で、今日は、フードの酸化と酸化防止剤についてとりあげます。

 ドックフードのことについて学び始めると、全く立場の違う意見が山のように溢れていて、何が正しい情報なのか分からなくなってしまいそうになるほどです。ご理解頂きたいのは、そのような中で、特定のフードや会社を非難したりというような意図はまったくありません。私たちが、フードの酸化防止剤についてどのような考え方をしているかということをお伝えしたいだけです。

 ドックフードが酸化してしまって、それを食べたボロニーズが下痢をしたり、涙やけがひどくなったり、体調を崩してしまう病気が発現した、などと言うことは、絶対に避けたいことです。しかしまた、あまりに長い間、酸化しないフード(全く腐らない食べ物)というのも、何か気味悪いものです。普通に考えれば、フードは保存していればいるだけ酸化が進むので、できるだけ良いフードをできるだけ早く使い切るということが、まず一番の基本です。

 この必ず進んでいく酸化を送らせるために「酸化防止剤」が多くのフードに添加されています。そして、この「酸化防止剤」には「科学合成」されたもの(「合成系」)と「自然由来」のもの(「天然系」)があります。先週のブログで「酸化防止剤として、エトキシキン、BHA、BHTなどと表記されていたら、それは、大変正直に表記していると言えますが、それらは発ガン性物質です」と書きましたが、これは少しおおざっぱな書き方であったかもしれません。たとえば、BHAはラットの動物実験では発ガン性が認められていますが、人間については、少なくとも一定基準量以下であれば問題ないのではないかと、人間への使用も認められています。魚介の冷凍食品、マーガリン、バターなどに少量含まれていることがあります。しかし、だからといって、BHAに発ガン性が無いとは言えないのではないかと考えているのです。エトキシキン、BHA、BHTの安全性についても、対立した理解があるのが現状ですが、発ガン性を含めてボロニーズの健康にリスクとなる物質と考えているのです。

 BHAなどの合成された酸化防止剤を擁護する人たちは、こちらの方が効果が高く、また効果が長続きすることを強く主張します。そのことを証明する実験結果なども提出されています。開封して放置されたフードの酸化するスピードを比べると、BHAなどを添加したフードの方が、圧倒的に酸化が防がれているというのです。また、BHAなども適量の添加であれば、愛犬の健康に影響はないと主張しています。

 それに対して、合成された酸化防止剤の健康へのリスクは、たとえ使用量が少なくても無視できないという考え方があり、天然系の酸化防止剤、例えば、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェノール(ビタミンE)、ミックストコフェノールなどを用いているフードが、特にプレミアムフードと位置づけられるフードでは増えてきていると言えるでしょう。

 確かに、これらの天然系の酸化防止剤は、合成系の酸化防止剤に比べて効果が弱く、有効な期間も短いのです。天然系の酸化防止剤を用いているフードについては、特に注意が必要でしょう。

 そのフードが海外から輸入されている場合に、日本で袋詰めをやり直したり(リパックと言います)されていないことが大切です。リパックの作業で必ず一定時間以上空気に触れ、酸化が進むことになってしまいます。天然系酸化防止剤の効果がガクッと減ってしまうことにもなります。

 また、これは酸化防止剤以前の問題ですが、フードの酸化はまずフードの油分から進行していきます。フードによっては成分表に「動物性油脂」と記されているものがあります。これは、もともと肉食であった犬にとって嗜好性が高まるようにと、動物性油脂をフードにまぶしたりするということのようです。酸化しやすい動物性油脂でフードをコーティングして、酸化を抑えるために強い合成系酸化防止剤を添加するというのは、私たちの犬舎のボロニーズの健全性重視の考え方には合いません。私たちがクオリティの高い良いと思うフードより、食いつきの良いフード(嗜好性をわざと高くしているフード)はいくらでもあります。しかし、そのフードをよく食べるから、食いつきがよいからと言って与え、そのようなフードで健康を害してしまっては本末転倒でしょう。 

 色々なところで「酸化したフードを食べてしまう危険性」と「酸化防止剤による危険性」どちらが大きいかなどと論じられたりしています。このことについて、私たちの犬舎は、「酸化防止剤による危険性」はそれ使用されているているフードを与えてしまう限りは避けようがない。しかし、合成系の酸化防止剤を使っていないフードを選び(健全性の上で安全な)、それが酸化してしまう危険性については、フードをまとめて買いすぎない、買ったフードは必ずフードボックス(真空パック)に除湿剤などと共にストックする、開けたフードはできるだけ短期間で使い切る、などなどの工夫で、「酸化したフードを食べさせてしまう危険性」は、飼い主が減らしてあげることができると考えているのです。

 本当は、愛するボロニーズの体に合ったフード(アレルゲンなどを含まないなど)で、合成系の酸化防止剤を使われていない、パッキングも酸化を防ぐパッケージになっていて、窒素充填が行われていて開封しない限り空気に触れることがない、というようなフードがあれば良いのでしょう。しかし、なかなかすべての条件を満たしたフードを見つけることは難しいことです。フードの保管方法など、飼い主が工夫をしながら、愛犬の健康に良いフードを、できるだけ良い状態に保ちながら、たとえば、与える前に、お湯で表面についている油分は取り除く(フードを与える直前にお湯で洗い流す)などの工夫をして給餌してあげることが大切なことなのです。

 特に、ボロニーズの場合には、肝臓などにできるだけ負担をかけたくありません。フードが原因の涙やけなどもあります。もっと大きな病気にも結びついてしまう危険性があります。フードの研究だけでなく、フードの保管方法なども、大切に考えてあげられたらばと思います。

「市販ドッグフードの酸化防止剤測定と開封後の脂質変化」「市販ドッグフードの脂質に対するα-トコフェロールの抗酸化効果」という二つの興味深い論文を読みました。どちらも日本大学生物資源学部に提出された論文のようです。このような論文を読むことができるのも、私たちにとっての大切な情報源ですね。
フード選びについて知っておくべき事・・・ボロニーズの場合その1,
2015年03月07日 (土) | 編集 |
愛するボロニーズの健康のために、とても大切なのがフードの選択でしょう。多くの方が、このことで悩まれておられます。今日本では、あまりに多くの種類のペットフードを購入することが可能ですので、いよいよ何が良いのか迷ってしまいます。

 フードの選択にはいろいろな問題が関係してきますが、今日はまずその出発点です。フードを選ぶときには、まずフードの表示を丁寧に見てみましょう。特に、そこに記されている原材料をきちんと見て読みとることが大切です。

 このフードの原材料表示は、以前は全く表示義務がありませんでしたので、何が入っているのか全く分からないようなフードまでありました。その後、80%までの表示が義務づけられるようになりました。しかし、それでも、表示されない原材料や添加物などがいくらでもありました。それがようやく2009年に「ペットフードの安全法(愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律)」という法律が施行され、原材料はすべて表示するように義務づけられました。が、それでも抜け穴がいくらでもあるというのが実情です。

 私たちは、自分たちが食べる食品を購入するときには、原材料が何で、着色料や防腐剤など添加物は何が使われているのだろうと、表示を見て、安心できるものを買ってくるでしょう。大切なボロニーズのために、飼い主である私たちが、フードのその表示について、簡単でも知識を持っていて、それに基づいてフードを吟味してあげることができるようにと思います。

 まず、表示は、含有量が多い順に並んでいます。ですから、チキンを原材料としたフードとうたいながら、チキンが先頭に記されていないと違和感を覚えます。それに何か難しい表記で具体的に何を指しているのか分からないようなものがたくさん並んでいたら不安でしょう。

 また、含有量が多い先頭近くに、とうもろこし、コーングルテン、小麦粉などの表示があるフードがけっこう多くあります。あるフードメーカーのホームページにはとうもろこしには良い炭水化物、コーングルテンには繊維質も豊富で犬の健康に有効な成分であるなどと説明がなされています。しかし、犬は小麦、トウモロコシ(グルテン)などを消化する消化酵素を持っていません。そのため、とうもろこし、コーングルテン小麦(粉)などは、大変犬の消化器に負担をかける成分です。アレルギーの原因にもなりがちなものです。このように、人間には全く問題ない成分でも、犬にとっては、特に敏感なボロニーズにとっては問題になる成分があることを、承知しておきたいのです。ボロニーズは内臓器官が精細で、若いうちにはその負担を何とかこなせてきても、シニアになるに伴って、内臓にかかる負担に耐えきれなくなってしまい、臓器の弱りが出始めます。ですから、年齢に関係なく、このように内臓に負担のかかる原材料を含んだ食物は、ボロニーズには与えたくはないと考えています。

 その他にも、「動物性油脂」と書かれていても、その内容が分かりません。以前問題になったのは、家畜や場合によっては死んだ犬・猫なども粉砕してフードの原材料に「動物性油脂」として用いられていたということがありました。

 「酸化防止剤」とだけ表記されていたら、その内容が心配です。酸化防止剤として、エトキシキン、BHA、BHTなどと表記されていたら、それは、大変正直に表記していると言えますが、それらは発ガン性物質です。発ガン性物質だと分かっているものが含まれているフードを、愛するボロニーズにあげたくはないでしょう。肝臓に負担がかかり、解毒の苦手な傾向にあるボロニーズの身体には負担がかかり、毒素が体内に解毒されずに蓄積してしまいます。

 その子に合わない、そして健康に良くないフードを食べることは、体に大きな負担を受けることになります。今は季節の変わり目で、狂犬病の予防接種などを受けなくてはならないこの季節、そして5月からはフィラリア予防も始まる問題の時期でもありますから特に食物からの負担をかけてしまわないように、フード選びには注意したいと思います。
花粉症・・・ボロニーズの場合
2015年03月03日 (火) | 編集 |
少しずつ暖かい季節になってきましたが、同時に、花粉症の人にとっては恐ろしい季節を迎えることになります。人間について言えば、現在は日本人の5人に1人は花粉症で、その割合はいよいよ増えていくばかりだそうです。では、ボロニーズを初めとした犬には花粉症はないのでしょうか。実は、花粉をアレルゲンとするアレルギーを花粉症というのであれば、犬にも花粉症があります。そして、犬の世界でも花粉症は増えているのです。
 有名な花粉症の原因はスギ花粉でしょう。スギ花粉の飛散は地域差もありますが、2~5月くらいでしょう。しかし、それ以外の季節にも、檜などの木や、あるいは雑草類の花粉などが飛散しています。そのような花粉でアレルギー症状を起こしてしまう子があるのです。
 人間ではアレルギー性鼻炎の症状が一番よくみられる症状でしょう。犬でも目が痛がゆくなったり、鼻水が出たりという症状があります。特にボロニーズでは、普段あまり涙やけなどもないのに、季節的に決まった頃に毎年涙が多くなって涙やけがひどくなる、などということがある場合には、花粉症かも知れません。耳や目、そのまわりがかゆくなってしまうという症状もあります。
 犬の場合には、皮膚に症状が出ることの方が多いと言われます。皮膚を痒がっている様子が見られた場合に、花粉症である可能性があるのです。この花粉症による皮膚のかゆさは半端ではないようです。かきむしったり、噛んでしまったりして、皮膚がぐしゃぐしゃになってしまったりすることもあります。
 エルピス犬舎では、子犬を送り出すときに、必ずアレルギー検査をしてくださることをお願いしてきました。スギなどだけでなく、雑草類、その他について、アレルゲンかどうかを検査するのです。この検査で花粉症や、他のアレルギーの危険性をどれほど持っているのかを、あらかじめ把握しておくのです。
また、アレルギー強度検査によって、体質的に「アレルギー体質」であるかもあらかじめ知っておくと対処が的確に出来ます。
 花粉がアレルゲンになっていて、少しでも、さまざまな症状が見られるようになったら、できるだけ早く獣医師に相談しましょう。
 治療としては、ステロイドを中心とした内服治療が一般的に行われます。抗ヒスタミン剤なども用いられるようですが、人間においてほど効果がない場合が多いと言われます。ステロイドもできるだけ服用したくはないし、まして長期に服用したくありませんし、薬だけに頼らずに、対処できたらばと思います。
 あまりに強烈な花粉症の症状で、痒みなどもかわいそうな程であるといった場合に、減感作療法という選択肢も最近では、スペクトラムラボインジャパンという会社で研究が重ねられわんちゃんにも行われるようになりました。人間にも行われますが、アレルゲンを少しずつ体内に注射して、体をそのアレルゲンに慣らしていく治療になります。しかし、この治療も残念ながら絶対に有効であると言えるものではありません。
 内服薬などで治療しつつ、アレルゲンを含まない良質な食事とサプリメントを与えることが大切でしょう。
 また、散歩に出るのは、一日のうちで花粉があまり飛散していない時間を選び、帰宅したら、以前記したようにクイックルワイパーの紙で全身を丁寧に拭いてあげると良いでしょう。特に目や耳の周りなど、また皮膚炎を起こしやすい部分を注意して拭いてあげましょう。
 花粉症の可能性がある場合には、あまり安易に窓を開けずに、花粉が室内に入らないように注意しましょう。また、最近は、布団などの埃や花粉を取る掃除機が何種類も出ていますが、居室が絨毯の場合、あるいは犬舎の周りに花粉が残りやすい場所がある場合には、こられを用いて花粉をこまめに取ってあげることも効果があるかも知れません。とくにボロニーズが就寝する場所や居間となっている場所は、今はやりのレイコップなどを上手に用いて丹念に花粉を除いてあげることが大切でしょう。
 できるだけ、薬を服用する期間を短く抑えて、症状が克服されることを強く願うので、いろいろな工夫をしながら、花粉症で愛犬が苦しむことが無いようにできたらばと思います。