この秋も3胎の出産を予定していますが、子犬が産まれることはうれしいことであります。
でも私たちには本当にドキドキの瞬間です。
それは、出産は一回一回違い、お母さんによっても違い、何が起こるか分からないという未知な部分が毎回あるからです。

デイちゃんは持ち込み腹の来日でした。
ボロニーズは非常に感受性が人間に似ています。それだけに人間に徹底的に寄り添ってくれる犬種だと思っているのです。
これはボロニーズが持っている特性のとても素晴らしいところです。

それだけに、人間が持っている「不安」や「恐怖」といった感情もボロニーズは持っています。

輸入犬のかわいそうなところは、自分の慣れ親しんだ風土や環境から引き離されるようにして日本に来ることです。
デイちゃんは妊娠して自分の体調も変わった中、そんな不安と闘いながら日本にやってきて出産を迎えました。
日本の生活にもなじむことができないで、お母さんになりました。

デイちゃんは精神的にとても賢く色々なことを察知する子でしたから、色々なことを考えたり感じたりしていたのでしょう。

出産当日を迎えた時デイちゃんはとても難産でした。予定日よりも若干早くもあり自宅出産は無理と判断しました。
しかしデイちゃんが来日した当初昔は、産科専門医は少なく私たちは住んでいる街の一番大きな総合病院に連れて行きましたが、わんこの出産にはあまりなれていなかったのです。
それに出産は一刻を争うものですから遠方の医療の進歩した病院には連れて行ってあげられませんでした。

それで出産に臨んだデイちゃんです。
あまりの恐怖と不安のため、産み落とした子犬たちを食べようとしてしまいました。大事な大事な自分の子どもだから食べてしまうという動物的な行動が出てしまいました。
それで、生まれた子犬たちを次々に食べようとしてしまったのです。

私たちは、正常な出産でも母親犬の陣痛の様子を見ながら生まれた子犬の順番で初乳を飲ませ、お母さんの陣痛をうながしまた次の子犬の出産へと導くのですが、病院ではある意味出産に対してはあまりなれていなくて、母親犬が子犬を食べようとしているにもかかわらず、母親犬から子犬を別々にするという事なしに一緒にしておいたらしく、途中から私たちが獣医さんたちにお願いしこのような場合には出産が完全に終わるまで子犬と母親犬は一緒にしないで!とお願いしました。

出産が全部終わって渡された子犬は耳がちぎれてとれていたり、足をかまれて足首がなかったりした子もいました。
全6頭すべての子犬を連れて帰りましたが、そのうち2頭はかじられてしまって、生きていくことが出来ず、数日後にお星さまになって天へ帰っていきました。

そんな出産の中で生き残って元気に育ち、日本のボロニーズの血統を豊かにしてくれたのが、グッジョブ、グー、ピュアちゃんの3人です。

この子たちが元気に育ち活躍してくれたことが日本のボロニーズの血統を広げていくことになりました。

色々な出産を経験しましたが、このデイちゃんの出産が私たちには忘れられなくて、心に苦しい思い出となりました。
そのためデイちゃん以降、血統を広げるためにボロニーズを輸入するときには、持ち込み腹はやめたのです。

費用も倍かかるのですが、お父さん犬とお母さん犬を両方そろって輸入して日本の生活や、家族としての生活に親しんでからの出産にすることにしたのです。

デイちゃんは、私たちにいろいろなことを教えてくれました。
本当に大切なことを残してくれました。

デイちゃんは人間が大好きで、かわいがってもらうことが大好きなお母さんでした。可愛がってほしい時には、おしりをふりふりしてなでなでしてけれ~~~と体を人間にこすり付けてきます。

そんなデイちゃんは昨年の10月3日の日曜日の早朝、パパの膝に抱かれて天に帰っていきました。

つづく・・・
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